はじめに
ev@langはフランス語の試験の一つです。が、仏検やDELFほどは知られていないかと思います。私も、今回受けるまで知りませんでした。
ev@lang は、言語教育の分野で30年以上の実績を誇るFEI (France Education International) の評価認定部門により開発されたフランス語テストです。フランス語能力を迅速にそして正確に評価できるオンラインテストです。FEIの専門家により作り上げられた試験問題は、試験結果の精度と信頼性を保証する設計と調整を積み重ね作成したものです。
DELF DALF や TCF、その他の各国で実施されている語学資格試験と同じく、ev@lang はCECRL(言語に関する欧州共通基準)で定義されている6段階のレベル(A1~C2)に対応しています。
Ev@lang - DELF DALFEv@lang : あなたのフランス語レベルをオンラインでテストしましょう!
オンラインでいつでも受けられるテストで、DELFなどと同じ基準で自分のレベルを確認できます。
フランス語の試験にはどんなものがあるのか
私は最初は仏検ぐらいしか知りませんでしたが、日本で受けられるものは意外と色々あります。
日本で受けられる代表的なフランス語の試験と日程はこんな感じ。
●仏検(実用フランス語技能検定試験)
秋季試験:一次試験が11月、二次試験が翌年の1月
春季試験:一次試験が6月、二次試験が7月
問題文は日本語で書かれているので、フランス語初心者にはちょうど良いかも。仏検は5級からあるけれど、これはDELFの1番下のレベル(A1)より簡単なので、勉強し始めた人が試験を受けてみたい、という場合にもピッタリだと思う。私はDELFのA1のテキストから勉強し始めたけれど、最初は難しすぎて意味わからなかった。あと、仏検は準2級までスピーキングもないから、とっつきやすいと思う。フランス語は発音が難しすぎて苦労しているので、これをやらずに試験を受けられるのはだいぶ楽。
私が仏検の下のほうの級から始めなかった理由は、おそらく簡単すぎると予想したから。テキストも見てないから予想ですが。簡単すぎると調子に乗って勉強しなくなるのが目に見えている。あと、世界的に見たときにフランス語の能力の証明としては使えないから。私の職種の場合、万が一の可能性で、世界基準の資格なら将来使えるかもしれない。
私が完全な初心者でDELFのA1のテキストから始められたのは、ヨーロッパ系の言語を今までに勉強してきているおかげであまりアレルギーがないから。言語学習の初心者だったら、仏検の勉強から入るほうが無難とは思う。それか、DELFの日本語解説テキストなら、まあありかなあ。
●DELF
3月試験:3月、A2、B1、B2のみ
春季試験:6月
秋季試験:11月
世界的に使えるフランス語の試験。フランスの大学入試とか、フランスで就職したいとか、そういう時に必要。日本語のテキストが1種類しかないから、それ以外はAmazonでテキストを買うしかない。一番下のA1の時点で、WritingもSpeakingもあるので結構ハードルが高い。
●TCF
試験日は試験センターによる
これも世界的に使える試験。ただし、SpeakingとWritingの試験は別途追加で受ける形。仏検やDELFが、自分でレベルを選んで試験を受けて、それに対して合否判定が出るのに対し、TCFは全員共通で同じ試験を受けて、それでレベルを判定してくれる仕組みらしい。試験日を確認してみたら、試験センターによってだいぶバラバラだった。
●ev@lang
買い切りのオンライン試験なので、いつでも受験可
これもTCFと同様で、合否判定が出るのではなく、現在の自分のレベルが分かる仕組み。オンライン試験を買って、自分の好きなタイミングで受験するシステム。よって、公式にはスコアは使えない。受験料は1番安い。SpeakingとWritingは無し。
なぜ受けることにしたのか
最大の理由は、DELFもTCFも日程が合わなかったから。DELFは、直前に申し込もうとしたら満席で無理でした。次回から、早めに申し込みます。
上述の通り、仏検の優先度は最も低く、自分のCEFRのレベル(A1~C2)を上げたい!というのを考えたときに、まずはEv@langを受けてみようかなと思った次第。
私はDELFは一度も受験したことがないので、自分のレベルがどんなもんか見てみたいと思ったわけです。
Ev@langを受ける手順
まず、Ev@langのサイトに行って、テストセンターを選択。ですが、オンラインで完結するので、どこのテストセンターを選んでも変わらないと思います。私は無難に、自分の所在地に一番近いテストセンターにしておきました。
最初、メールで領収書しか届かず、「どうやって受験すんねん」と思っていましたが、半日後ぐらいに、試験用のコードも届きました。試験を受けるタイミングも自由なので、早めに買っておいて、しばらく放置しても問題ないです。
受験したいタイミングでサイトを開いてスタートです。「レベルチェックテストにかかる所要時間は約 40 分ですが、途中で終了させても、1 ヶ月間は再開することが可能です。」って書いてあるので、そうなんでしょう。私は使わなかったですが、途中でインターネット接続不良があった場合も受けなおせるみたいです。
私はタブレットを使って受けましたが、特に問題なかったです。メモを取るような問題もなかったので、本当にタブレット一つで完結しました。試験を受ける順番も自分で決められます。IELTSを受験していた時は、何の試験から始まるかで結構コンディション違ったのですが、そういう心配もございません。ちなみにIELTSはListening→Reading→Writing→Speaking、の順が一番調子が良いです。
Ev@langの試験は、テストを一通り受けて、「結果を見る」ボタンを押せば、その場で見れます。
感想
結果はこのような感じで表示されます。
結果はA2でしたが、予想のど真ん中って感じですね。科目別にレベルも出ますが、私の場合は、Reading>Listening>語彙と文法、で、まさに普段からそんな感じです。DELFの勉強しかしてないんですが、DELFでは語彙と文法って科目はないんです。ListeningよりReadingのほうが得意なのも、いつも変わらないですね。
試験そのものの感想としては、だいぶあっという間に感じました。まあ、所要時間が4時間のIELTSがデフォルトでしみついているので、それに比べればって感じですね。レベルを測る試験なので、だんだん問題が難しくなっていく式だと思うんですが、その割に問題のレベルがそこまで難しくなかったんですよね。最初の簡単な問題を難問も落とすと難しい問題が出てこなくなるとか、そんなシステムだと思われます。
おすすめできる人
1 DELFを受けたことがない人
DELFを受けたことがなくて、これから受けようと思っている人には、レベルチェック的な意味でちょうど良いと思います。
2 受けたい試験まで間が空いちゃう人
DELFと仏検って、同じような時期にやっているから、タイミングによっては何の試験もないということが生じる。受験料も安いし、モチベーションの維持にちょうど良い。
まとめ
私の場合は、受けたいタイミングで受けられる試験がまったく無く、苦肉の策というような感じで受けました。そういう意味ではピッタリだと思います。私がまったく練習していなかったのがSpeakingで、それの試験が無かったのがちょっとイージーすぎたよなーとは思います。次はDELFを受けるつもりなのですが、とりあえずReadingはレベルが足りてそうということが分かったのでSpeakingを最優先に頑張らなきゃ…と思いつつ、今のところ後回しにしっぱなしです。そろそろSpakingに本腰を入れます。笑
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