8月はずっと「修論書かなきゃ」と、追い立てられる気持ちで過ごしていましたが、9月に無事提出して、束の間の開放感を満喫中。
間も無く日本に帰国するので、最後のイギリスを楽しんでいるところです。イギリスを離れるの悲しい…。
前の記事の「留学中、やらなくて後悔したこと」の反対バージョンを書いてみようということで、今回は「やって良かったこと」「やらなくて良かったこと」です。
「やって良かったこと」編
① Googleドキュメントで読んだ文献をまとめる
授業で毎週、論文を読んでくることが課されるんですが、その内容を簡単にGoogleドキュメントにまとめていました。
これの何が良いかって、学期末のエッセイ課題の時に、書きたいテーマの文献が探しやすい!
元々はノートテイクは手書き派なので、手でノート書いているのが楽しくはあるんですが、どこに何を書いたかを後から探すのが大変なんですよね。
私のGoogleドキュメントでのまとめ方は、
(1) 読んでいる文献のタイトルと筆者を必ず記入する。
(2) いいなと思ったところをコピペ(段落ごとではなく、文単位)。ページ数を書いておく。
(3) 読みながら気づいたことは簡単にメモ。
(4) 読み終わった後の簡単な感想を書く。
(5) 授業ごとに分類しておく。
という、超簡単な方法。通学の電車でやっていました。
学期末のエッセイでXというテーマについて論じたいなーと思ったら、そのキーワードで検索すれば出てくるから簡単。
あと、授業内で、宿題で読んできた論文についてディスカッションしろと言われた時にも便利です。
本文をコピペしてあるので、「そんなことどこに書いてある?」って突っ込まれても安心。
② 早めに学期末エッセイのテーマを考えておく
私のコースは、どの授業でも開始した時点で評価方法も公開されていました。
私の場合はどの授業でも、学期末エッセイで評価が決まる感じでした。授業課題とか宿題は評価対象外で、エッセイ一発勝負です。
授業で扱ったテーマから一つ選んでエッセイを書く、という方式だったので、授業を受けながら「このテーマで書こうかな」と思った回の時は資料をよく確認していました。
直接的ではなく、間接的に関係があるかもしれないテーマに言及されたときも、「後から読んだ方が良いマーク」みたいなのをつけていました。
①のGoogleドキュメントのメモに「エッセイで使う」とかメモってましたね。
修論用の資料になりそうな授業課題も同様に、「修論で使う」ってメモっていました。
後で検索したら、何を読めばいいかすぐ分かるのでおすすめです。
③ 個人的に指導教官に連絡を取る
うちのコースは、1人の指導教官が10人ぐらいの学生の修論をまとめて指導しているような感じでした。
指導教官の教え方は本人らに任せられていたみたいですが、うちの教官は月1か2回ぐらい、生徒を集めてゼミみたいなことをしていました。
最初は日本人的な発想で、あんまり個人的に連絡すると抜け駆けか…?とか思っていたんですが、質問があったらじゃんじゃん連絡を取ったほうが良いなと気づきました。
この時大事なのは、「自分の研究には関係のある、一般的ではないかなり具体的な質問」を用意したほうがいいです。
例えば、「インタビューって何分やれば良いですか」という質問なら、全員のいるゼミの場で聞けば済む話です。
でも、「インタビューの質問例を作った。AバージョンかBバージョンか、どっちが良いか教えてくれ」みたいな話は個人的に時間を取ってもらいました。
じゃんじゃん連絡を取るようになった経緯としては、初期の頃に提出した修論案が教官から不評で、代替案を出しまくったことが始まりです。
教授に個人的に連絡を取るメリットとしては、一つ目が「明らかにアウトな事例」を早い段階で回避できることが挙げられます。
イギリスの生徒にとっては当たり前のことかもしれないけれど、私にしてみたらそれで評価点を下げられるとは思っていなかった、みたいなことを避けられます。
逆に、この点を避けておかないと、評価へのダメージがめちゃくちゃ大きくなります。
二つ目は、指導教官が修論の採点者の一人であるということ。
教官も人間ですから、コンタクトする回数の多い生徒のほうが評価がよくなるのでは…とうっすら期待しています。
露骨に優遇してくれるということはあり得ないですが、何度も話していると、教官も私の研究のバックグラウンドを把握してくれるので、勝手に脳内で補足してくれるんですよね。
コンタクトを取る時のコツとしては、「質問を具体的にすること」「自分でも何か提案すること」「相手から提案があったらサッサと反応すること」ですかね。
④ バイト
バイトしているっていうと「よく時間あるね」とよく言われるんですが、全然出来ました。文系だからかもしれませんが。
英語で論文を読んだり書いたりするための集中力って、せいぜい6時間ぐらいが限界なんですよね。
だったら、それ以外の時間、「時間はあるのに勉強に集中できない…」と悶々とするよりかは、バイトしていたほうが良いと思います。
問題集を解く、とか、暗記する、とか、レクチャーを見る、みたいな、受け身の勉強ならもっと長時間できると思うんですが、論文系ってそんなに長い時間できるもんじゃないです。
仮に長時間出来ても、質が下がっていくだけだと思っています。
気分転換も兼ねて、多少バイトするのは良いと思いますよ。人と関わる機会が持てるし、気分転換になるし、お金も稼げるし。
私は、教育系のバイトを週に2〜4回ぐらいやって、月600ポンドぐらいの収入を得ていました。
⑤ 毎日ジョギング
留学に来た翌々日から毎朝45分ぐらいジョギングしていますが、これは良い習慣だと思っています。
院生って、とにかく運動不足になりがちだと思うんですよね。
走るのはタダだし、運動すると頭が整理される感じがするのでおすすめです。
本当はジムに入会したかったんですが、節約のために近所の公園を走っていました。
天気の悪いイギリスですが、意外と「朝から土砂降り」ということは少なく、天候が理由で走れなかったのは1年に10日もないぐらいです。
ジョギングのコツは、「朝起きたら何も考えずに走りに行く」です。
考えたら負けです。何も考えずに走りに行きましょう。
⑥ 自由参加のイベント(勉強系)
自由参加のイベントはいろんな団体によってちょくちょく開催されていますが、コースが主催している、学業内容に関係ありそうなものは参加するようにしていました。
出たのは、教育系サービスを宣伝するプレゼン大会・修論の内容のポスターセッション・AIを用いた教育についてのプレゼン大会、等の、準備期間が発生するやつですね。
やって良かったと思う最大の理由は、他の優秀な生徒を目の当たりに出来ること。
授業で会う生徒って、人によってモチベーションの差がすごいんですよね。
全然やる気ない人ばっかりのグループに入って、こっちまで萎えるってこともたまにありました。
あとは、授業内で「すごい人」が「すごい実力」を発揮する場って、そんなにないんですよね。ディスカッションしかしてないから分からない。
しかも、うちのコースは大半が英語非ネイティブだったので、英語力でも焦りを感じる機会が無い。
イベント系では、何か成果物を発表しないといけないので、「この人すごーい! 」という瞬間がいっぱいありました。
そもそも、自由参加のイベントに来ている時点でモチベーションの高い生徒なので、良い刺激になります。
あと、自分の普段やっている研究とは少し違ったテーマだったりもするので、新しい発見もあったりして楽しかったですね。
こういうコース公認のイベントだと、参加証明書も貰えて、Linkedinに記載できるよ!という特典もありました。どれだけ就活に効果があるかは不明ですが。
優勝賞金500ポンド、なんて特典が付いていた時もありましたね。私は全く獲得には至っておりませんが。笑
⑦ フランス語
フランス語、全くの未修から独学で勉強し始めました。
勉強の理由としては、将来使いそうだから、というところです。
修士の学生中に始めてよかったと思ったのは、ゼロから語学を勉強するのは、毎日時間が取れないと厳しい、と思ったから。
これが社会人で、週末しか勉強できないという状態だと、一向に進まなかったと思います。
未知の語学の勉強がこんなに難しいということは、さっぱり忘れておりました。
あと、語学の勉強は、論文を書くのに使う脳みそとは違うところを使っていると思っているので、良い感じの脳のエクササイズになります。多分。
論文だけ読み書きしているとマジで煮詰まってくるんですが(これ、将来使うのか…?という疑念)、語学力はわかりやすく使える能力なので、気分が良いんですよね。
フランス語は修論提出後の現在も継続中で、今度試験を受けるつもりです。
「やらなくてよかったこと」編
① 無理に友達を作る
もうね、最初の1週間でさっさと諦めました!
ヨッ友ぐらい作ったほうが良いかも…とか思いましたが、それすら面倒くさくてやめました!
何が無理だったかって、モチベと背景が違いすぎる!
個々で見たら良い人なのかもしれないけれど、私から見たら、学部卒ストレートで親の金で留学できる裕福な若者中国人が大半なんですよ。偏見の極みで申し訳ないけど!
個々で見たら良い人もいたけれど(大事なことだからもう一回)、何か、教室いっぱいに居るのを見ると気後れしてしまう。あと、若すぎて辛い。笑
留学で友達出来ていない人がいたら、大丈夫ですよー!って全力で言いにいってあげたい。
私、ワッツアップに大学院の生徒の子、一人も登録されておりません!爆笑
② カフェ節約
最初はカフェ代も節約しようとしていたけれど、相当ストレスなことが判明したため、カフェはOKにしました。
あと、学生に大人気のPretの定額サービスで節約することも考えたけれど、あれもやめました。
カフェが好きなのではなく、居心地のいい感じのカフェを開拓してそこに入り浸ることが好きなので。私の行動圏のPretは居心地がイマイチ。
節約してストレスになることは無理しないほうが良いですね。
私は代わりに、おしゃれ関係は全然お金使っていません。この一年すっぴん、美容院無し、ずっとスニーカー、新しく服を買うことも無し、で生活してますが、これは苦にならなかった。
お金の使い所を選ぶって、メンタルのためにも大事だなと実感。
以上、やって良かったことと、やらなくて良かったことでした。お金と時間が無限にあるなら良いんだけど、みなさんどちらかと言えばカツカツだと思うので、取捨選択が大事ですね!はい!
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