国際協力の仕事をしたくなった理由と、33歳からの就活の軌跡

イギリス大学院留学

元々私は学校の先生だったわけですが、現在留学中のイギリス大学院を修了しても、学校の先生には戻りません。

(元)教員が教育学部の院に留学しているのに修了したら学校で働かないとは…?という感じだと思います。

大学院修了後は、国際協力関係の仕事に就く予定です。内定もいただいております。いえーい!

なんで教育系のバックグラウンドしかない自分が、国際協力の仕事に就こうと思ったのか、あと、未経験30歳オーバーでどうやって就職したのか、について書こうと思います。

国際協力の仕事に就こうと思った理由

なぜ教員を続けないことに決めたかについては、過去記事をご覧ください。

(過去記事を貼りたいんだけれど、貼り方がワカラナーイ…)

では、教員じゃないことをやりましょうと言った時に、何をやりたいのか条件を洗い出してみました。

英語を使う

大学院に入るにあたり、だーいぶ頑張って英語は勉強したので、これを使う仕事がしたい。自分の性格と頭の作り的に、仕事で使わなければ即刻忘れると思った。

②グローバルな感じのことをしたい

頭悪い大学生みたいなことを言っていますが、真面目な話、グローバルっぽいことをしたいと考えました。ここで言うグローバルっぽい、と言うのは、世界中のいろんな人と関わりたいということですね。

「英語を使う仕事」と似ているんですが、結構違います。英語を使うだけなら、英語の先生とか翻訳家とか色々あります。が、外国の人と直接関わるかと言ったらそうでもないですよね。多少は関わるかもしれませんが。

昔の職場で、英語の先生(日本人)がネイティブの先生(アメリカ人)と絶対目を合わせないようにしているのを見て、英語の先生だからといって国際的ではないんだな…と思いました。

③教育に関係がある

自分のバックグラウンドを考えると、教育は強みにした方がいいとも思いました。教育に携わること自体が嫌になったわけではなく、むしろ好き。

あと、自分には教育系の経験しかないので、それを活用しないとマジでただの未経験になっちゃう。33歳からそれで就活を戦うのは無理すぎ。

④アカデミックな要素がある

アカデミックな需要があれば、将来業務が広がるのではないかと考えたため。

留学の奨学金を探すときに、応募資格のある分野が結構偏っていて。つまり、応募資格がある分野って、研究する需要があるってことですよね。

理系の方がダントツに多かったですが、文系でも結構募集が見られたのが国際協力系。ここから、将来性があるんじゃないかと考えました。

ちなみに、一番自分のバックグラウンドに近い国語教育とか文学はほぼなかったので、社会はこの分野にお金を出す気はないんだなーと留学をする時に気づきました。

⑤留学しなければ就けなかったであろう仕事

元々は「学問は金のためにあるわけではない!」みたいな高貴な考えの持ち主だったんですが、イギリスの学費が高すぎて、考えが真逆になりました。

モトが取れる仕事を…とまでは言いません。給料を最優先事項に置いているわけではないので。

でも、留学していなければ就けなかったと思えるような仕事にしたいとめっっっちゃ思いました。この点でも、学校の教師へのカムバックは無しです。

①〜⑤に関係あるのって国際協力じゃない?と考えて、そういう方面で就活するに至りました。ちなみに、留学直前(院の合格をもらったぐらい)から、その方向性で考えていました。

国際協力の仕事については、留学するよりだいぶ前にも一瞬考えたのですが、「国際協力=水が無い地域=超サバイバル」みたいな浅い考えで即却下していました。よくよく調べてみたら、必ずしも水関係でも無く(そりゃそうだ)、超サバイバルとも限らないみたいだと言うことに気がつきました。

国際協力の広告に、水関係のやつ使いまくるの止めて欲しいですね…私に偏見を植え付けたので…笑

国際協力の仕事に就こう!と思ったのは良いとして、実際にどうやって就職するのか、私がトライした方法を以下に書きます。

とりあえず国際機関→書類落ち

国際協力の最高峰と言えば国連!というイメージだったので、とりあえず応募しました。

国連にどうやって採用されるかについては、外務省が詳しく説明してくれているので、そちらをご覧ください。

私がトライしたのは、JPO試験(国連・世界銀行)です。どちらも綺麗に書類落ち。

「とりあえず」と書いた通り、受かるとはあまり思っていませんでした。というのも、こういった機関は途上国での経験を重視しているんですが、私、旅行ですら行ったことがありません!笑笑

本当に国連で働きたい人は、専門性・語学力・国際協力の経験、を綺麗に揃えていると思います。

私の場合は、ボランティア等で国際協力の経験を積んでからトライする方がまだ現実的だったとは思います。が、大学院にお金積みまくりなので、もう無賃で働くとかしたく無いんです。無理。

国連の採用試験以前に、国連のインターンにも応募してみたのですが、それすら書類落ちしていたので、まあ無理だろうなとは思っていました。

日系の財団→書類落ち

日系のなんちゃら財団系も応募してみました。こういう系のところは、利益を出すことよりも福祉を重視している事業が多く、国際協力系のプロジェクトが含まれていることもありました。

ただ、元々国際協力メインの組織では無い上に、教育関係に絞っていたので、応募件数は少なかったです。

こちらも綺麗に書類落ち。募集人数も「若干名」とか「1名」の世界だったので、最初からあまり期待していませんでした。

開発コンサル→採用

一番可能性があると思って就活していたのが開発コンサル。国際協力系の仕事をやる組織から仕事を受注するコンサルさんです。

なぜいけそうと思っていたかというと、途上国での経験が必須では無い点と、自分の専門性とハマる点、あとは日系企業という点です。

私の強みって、教員の職歴と学歴ぐらいなんですが、学校名としての学歴の価値を分かってくれるのは日系でしか無いので。

大手コンサル→書類落ち

開発コンサルは国際開発専門ですが、大手のコンサルの中の国際開発部門みたいな部署縛りの募集もあったので、応募してみました。

あと、イギリスにいるので、ロンキャリで某コンサルさんを新卒枠で受けてみました。

結果は惨敗。ロンキャリの言うところの「新卒(大学院も可)」に、33歳は含まれないみたいです。ですよねえ…笑

日系の国際機関→書類落ちor応募せず

国連は世界の国際機関ですが、日系の国際協力関係の機関もあります。

最も有名なのはJICAですが、JetroとかJapanese Foundation(JF)も見ていました。

JICAは有期雇用のポジションと中途正社員採用を見ていましたが、前者はどう見ても経験者向け、後者はタイミングが遅い、という理由で応募せず。

JFは中途正社員がドンピシャだと思って応募しましたが、まさかの書類落ち。これは結構びっくりしました。JFの日本語教師もちょっと考えていました。

Jetroは私が見ている間に募集がかからず、応募せずでした。が、どちらにしろ教育からはちょっとズレます。

その他に応募したところ

某緑の鳥の語学アプリ(教材開発)→即刻書類落ち。

IELTSの某実施機関→面接落ち。

某国際機関の日本支所→面接落ち。

応募するか検討したところ

某大学の国際交流課(某アジア支部)→結構真剣に検討しましたが、他の内定が先に出たので応募せず。某アジア(中国ではない)のオフィスで、留学生獲得のために色々やる部署で、面白そうでした。

NGO全般→国際協力の仕事を目指す人の三大選択肢がNGO・国際機関・開発コンサル、だと思うのですが、NGOは受けないことにしていました。なんとなく、私のカンが違うと言っていたので。

外務省任期付き職員→これも結構真剣に検討しましたが、日本でしか採用試験を受けられないと言うことだったので受けませんでした。イギリスに住んでいるのに、日本までの飛行機代を出したくなかったんですよね。

結局、上記の通り色々受けて、ほぼほぼ落ちて、でも元々狙っていた1社の内定はいただけた、と言う感じです。

5月(だっけ?)ごろには内定獲得していたんですが、この1社が不採用だったらまだ応募できるだけの募集はあったと思います。というか、国際協力系の仕事の中途採用って、大手の機関を除けば、結構年がら年中募集しているように思われます。

就活してみて大事だと思ったのは、無理っぽいと思ったところを受けるのは良いけれど、そこに精神を全部賭けるのは止めとけ、と言うことですかね。

無理っぽいところはダメもとの精神で受けて、どこで確実な勝負をするのかは計画的に決めた方がいいです。

ダメもとで受けたって、実際ダメだったらまあまあ心が折れるので、バックアッププランは先に考えておいた方が精神衛生上よろしい。

未経験業種でも採用されるけれど、自分のバックグラウンドとの関連性をどれだけ主張できるのかが鍵だと思います。

まだ働き始めていないので、自分のチョイスが正解だったかはまだ不明です。でも、現時点で私が思いつけるだけの選択肢の中からは、ベストチョイスをしたつもり。働き始めてから答え合わせしたいと思います。

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