最近の私のもっぱらの目標は、フランス語を極めるということにあります。
今日のテーマは、「英語でもない外国語をどうやって勉強し始めるか」です・
目標設定:なんでフランス語?
ふらっと趣味で勉強を始められるタイプの人もたくさんいるとは思います。が、私は強固な目的意識がないと、勉強する気が全く起きないというタイプ。
つまり、「なんでやるのか分からないことを頑張るのは無理」というタイプの人間でございます。
私が今回フランス語に着手した理由はズバリ、「いつかキャリアに役立てたいから」。
今やっている仕事が国際協力関係なので、国連公用語の一つを学んだら仕事の専門性が身につくのではないかと思っています。
が、今のところフランス語と関係ない仕事しかしていないですね。「国連公用語だから、この業界の人なら絶対使える知識だろう!」という、深いんだか浅いんだか分からない理由ですね。
ちなみに国連公用語は、英語以外に、スペイン語、ロシア語、中国語、アラビア語があります。フランス語を選んだ理由は、国際協力と言えばフランス語圏、つまりアフリカの方だよね、ぐらいのノリです。なお、アフリカには行ったことが全くございません。
あと、ヨーロッパ系の言語のほうがなんとなく好き、ぐらいの感じ。最近スペイン語の需要は減っているらしい、と風の噂で聞いたので、じゃあまあフランス語かなって感じです。
動機づけとしてはちょっと浅い気がしないでもないですが、私みたいなタイプの人は、自分がしっくりくる理由を見つけてから手をつけたほうが良いのではないでしょうか。
特に語学は習得までにながーい時間がかかるので、勉強する理由が揺らぐとなかなか進みません。
ちなみにちなみに、以前私はドイツ語も極めようとしており、独検2級はギリ取得できました。この時の勉強していた理由は、「大学院でドイツに関する研究をしていたから原文で読めるようになりたい」です。もっと突き詰めると、「ドイツに関する研究をしていたら、ドイツの大学で研究できるルートにつながるのでは」という理由が隠れています。
学費無料に惹かれてドイツの大学院も良いのでは?とか思ったんですが、あまりにも自分のやっていることと結びつきにくいこと、プラス、ドイツ語が難しすぎること、という二つの理由で、スッパリ諦めました。
語学的な意味で言えば、英語圏の大学のほうがはるかに現実的だよな…と思ってしまったので。
ただ、ドイツ語の時も結構なカタい理由があったので、やっぱり私にとっては動機づけは大事そうです。
気の向くままに勉強し始めて、それが続けられるってタイプの人もいるので、千差万別ですね。
どこから手をつけるのか
ドイツ語の場合は、昔ドイツに住んでいた経験があるので、基礎はその時に学んでいました。が、フランス語に関しては、マジのマジで未経験です。
「未知の語学の勉強を始める」という経験なんて記憶の彼方なわけですが(ドイツ語で小学生、英語は幼稚園)、まずは優しい文法書から行きます。
私が使ったのはこちらの文法書。
これを購入した時点で私はイギリスにいたので、Kindle版であることが必須でした。となると、これぐらいしか選択肢がなかったんですよね。
その理由だけで選んだ割には、良かったと思います。
勉強の方法は以下の通り。
①発音を練習
フランス語でなければ、こんなに念入りにやっていないと思います。英語とかドイツ語は雰囲気で分かったので、発音については最後まで放置していました。
しかし、フランス語はマジで分からない。
Qu’est-ce que~?の文、こんなに長いのに、カタカナで発音を書くとしたら「ケスク」になるのはなぜ?!音とアルファベットはどこが対応しているの?!
発音の基本事項のページを確認して、そのあと会話文のリスニングページを聞いて、なんでそうなるのか分からんという場所は都度ページを戻って確認していました。
今でも、「音声を聞きながら綴りを見る」ならそれなりに理解できますか、音声だけのリスニング問題はマジ苦手です。全部くっつけて発音するのやめて…。
②ノートを作る
私は、ノートを作るという作業を、社会人の勉強において相当不必要なものだとみなしています。が、初めての言語の場合は別です。
書かないと覚えられないし、この時点では何の問題も解けない!!
ということで、文法ノート的なものを作ります。
ただし、このノートを後で見返すことはほぼないです。参考書自体のほうが絶対読みやすいので。
目的は、とりあえずフランス語の文を書いてみて、どんな感じなのか慣れようというところ。綴り字記号(アルファベットの上についているちっちゃい点や山みたいなやつ)なんて、書いたこともないですから。ほぼ写経目的です。
私がこのノートに何を書いているかというと、例文(写す)→知らない単語はメモ→なんでこういう文(文法)になるかのメモ→読めない部分はカタカナを振る、といったところです。
カタカナを振るのは邪道だと思うのですが、フランス語の場合はやむなし。全部に振るのではなく、文を見て、音声を聞いて、なんでそういう発音になるのか納得がいかない部分だけ申し訳程度にちっちゃく書いております。
③練習問題を解く
章末の練習問題を解きます。が、この時点で大して解けるはずもないので、前のページに戻って、内容確認しまくっています。
答えを見てもいいです。大事なのは、「何でそうなるか」の確認作業です。
※注意※ 丸一冊はやらなくていいかも
私は、このテキストの文法一冊分、とりあえず上記の方法でやったのですが、後半はちんぷんかんぷんで苦行でした。
後半の内容は、DELFのA1では出てこないです。まずは10章か11章までやって、DELFのテキストに移っても良いと思います。
文法が終わったら練習
文法書をやったら、(建前としては)文法は学べているはずですが、練習が圧倒的に足りていません。ここからは、反復練習に移ります。
●東京外国語大学言語モジュール
これ、無料で使えちゃっていいんですか…?という完成度の高さです。
色々なコンテンツがありますが、私は「文法モジュール」の「復習コース 読む・書く」を使っていました。
今改めてみたら、やはりめっちゃ良かったので、これから「復習コース 話す・聞く」をやろうと思います。
●DELF A1の問題集
最初はマジで全然わかりませんでした。テキストの使い方もフランス語で書いてあるから、本当に何も分からなかったです。
そういう五里霧中状態がイヤ、という方に朗報です。日本語で解説が書かれたテキストもあります!
私は、こちらのテキストのA2版を使いましたが、やはり日本語で解説してくれているというのは大変分かりやすいです。
ただ、日本語のテキストも種類が限られているので、これを使い終わったら全編フランス語のテキストに移りましょう。主要なのは多分、こちらの二冊です。
1冊目のやつは、リニューアル前と後でデザインが違っていたのに気が付かず、うっかり同じものを二冊購入してしまいました。
多少内容が変わっていたので、良い練習にはなりましたが。
多分、A1ならテキスト2~3冊を丁寧にやれば十分だと思います。
●単語の勉強
最初は、キンドルで買える単語帳を、ということで、こちらをダウンロードしました。
単語帳としては全然悪くないのですが、やはり単語帳は紙のほうがはかどるなと感じたので、帰国してから定番のキクタンをゲットしました。
音声がついているもののほうが良いと思います。
とにかく回転数を上げるのが大事です。私は現在5週目ぐらいですが、覚えていない単語だらけです。
あと、綴りはひとまず置いておいて(キクタンはフランス語の綴りではなく、意味の方が赤シートで隠れるので)、とにかく意味を頭に入れていきましょう。
DELFで自分で綴らなきゃいけない単語なんて限られているので、スペルは無視です。
現状どんなもん?
この方法で、2023年12月ごろから勉強し始めているので、1年弱が経過しました。
この間、ev@langという簡易試験を受けてみたところ、まさにA2ど真ん中の成績だったので、A2レベルぐらいにはなっているということです。
本当は会話の練習をすべきなのですが、こちらは諸事情でノータッチです。2025年1月から始めようとは思っています。
言い訳としては、DELFの合格だけを考えるのであれば、各セクション最低5点あれば合格なので(あと、全体で100点満点中の50点は必要)、DELFのA1、2ぐらいのレベルまでならYoutube見て台本作って暗記していけばいけるかな…と思っております。(それすらまだやっていない)
勉強量は、1日1時間ちょっとなので、トータル500時間ぐらい?
あと、Duolingoも先日、だましだましで365日継続しましたが、そーんなに役に立っているとは思わないかな…ちゃんと活用していないですね。笑
ev@langについては今度改めて書こうと思いますが、こちらにはライティング・スピーキングは含まれていないので、2025年中に正式なDELFの試験を受けるつもりです。
英語の時みたいに、ガンガン勉強しようと最初は思っていたのですが、あまりにも分からな過ぎてストレスだったので、とりあえず毎日続けることを目標にやり始めました。
最近やっと、それなりに楽しくなってきたぐらいです。
皆さんも、未知の言語の勉強の場合は、無理のない範囲から頑張っていきましょう。分からなくても当たり前! 1年やれば、A1か2ぐらいまでは達します!
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