英語圏の大学院に留学しようと思ったら、切っても切り離せない英語試験。ちょっとググれば、苦労に苦労を重ねている人たちの記事がわんさか出てきます。
私の場合は、働きながら受けていたので、目標スコア到達までに2年ぐらいかかりました。IELTS受けにくい地域に住んでいたプラス、平日休みの仕事についていたので、そもそも受けに行くチャンスがなかなか無かったんですよね。
SNS見ていると、「英語学習界隈」って一大勢力みたいになっているけれど、これはマジのマジで「IELTSのスコアを上げる」ことに特化した勉強法なので、界隈の方とは意見が異なるかもしれません。
(界隈にもいろんな宗派がいるよね。興味深いです。)
テスト用の勉強が、本当の意味での英語力を上げてくれるのかは別問題だとは思います。が、留学に行きたいならスコアは取らねばならない!
私の勉強法は、「テストで良い点数を取る」の特化した方法なので、そのへんはご了承ください。役に立つか立たないかも、ひたすらにその視点です。
IELTSって書いていますが、おそらくTOEFLにも使えると思います。受けたことないですが。
役に立つ方法
① 過去問を解く(お役立ち度:★★★)
まずは公式問題集を解いてみよう!あの紫っぽい表紙のやつ。2024年10月の現時点で18まで出ているみたいです。
留学用ならAcademicになるので、間違えてGeneralを買わないようにお気をつけ下さい。
まずはともあれ、問題集で試験一回分解いてみて、自分の実力を見るのが良いと思います。
日本語の解説はないので、最初はちょっと抵抗があるかもしれませんが、そもそも大した解説がいるようなテストでもないです。
これが、「マジで1ミリも分からない」という感じだったら、中高生向けの文法の参考書から始めた方がいいかもしれません。が、ReadingとListeningで10点以上取れるなら、参考書に戻る必要はないんじゃないかと思います。
(各セクション40点ずつ。)
15点いかないぐらいなら、多分一部の文法は理解できていないと思いますので、都度ChatGPTにでも聞いてみてください。
過去問は解いたら、分からなかった単語を洗い出し、なぜ間違えたかを確認するのが大事。テキストに書き込まないで、何周も回すのもアリだと思います。私は問題を覚えちゃっていてあまり意味がなかったので、二周目は無しにしました。
その代わり、発売されていた問題集はほぼ全部買って解いたはず。お金がかかるやり方でした。笑
②単語帳を覚える(お役立ち度:★★⭐︎)
IELTSでスコアが伸びないのって、文法を知らないことではなくて、単語力が足りないことが主な理由だと思うんですよね。
ということで、単語帳を覚えましょう。
IELTS用を買った方が良いです。IELTSのスコアを上げたいなら、IELTSに出てくる語彙を覚えればいいので。TOEFL用でも可。音源がついているやつにしておきましょう。
TOEIC用は無し。あれは語彙が違い過ぎる。
コツは、「各ページを丁寧に覚える」ことではなく、「大して覚えてなくていいから毎日見る」です。
リスニング音源は、聞き流しでいいから毎日聞きましょう。
聞きすぎて、例文を覚えちゃうぐらいまでいけば最高ですね。そしたらもう、次の単語帳を買いましょう。
あと、正しいスペルを書けるようになることはあまり拘らなくていいです。IELTSは、読んで分かるか、聞いて分かれば良いんです。Writingで難しい単語とか使わなくていいし。
だから、書く練習はあんまりしなくていいと思っています。見て聞いて分かればオッケー。
③オンライン英会話(お役立ち度:★★★)
講師の質は、正直あんまり気にしなくていいです。私はDMMで、非英語圏の先生とやっていました。
なぜ講師の質がどうでも良いかというと、IELTSのSpeakingは会話ではないからです。あれは質問されていることに答えているだけだから、会話のキャッチボールではない。
だから、別に独り言でも良いんですよ。独り言を録音して自分で聞き返して、直しまでちゃんとやれるならそっちの方が安くて良いですよ。
ただ、私の場合は、独り言だと緊張感が出ないので、目の前に人がいて欲しいという理由でオンライン英会話をやっていました。
オンライン英会話を推す理由は、安くて毎日続けやすいからです。大事なのは毎日やること。お金と時間に余裕があって、毎日通学できるなら、オンライン英会話でなくても大丈夫です。
とにかく、講師の質がどうであれ、毎日やることが大事。
④IELTS answersでWritin添削(お役立ち度:★★⭐︎)
Writingも、大事なのは量!ということで、値段が安くて添削時間が短いIELTS answersのサービスを推します。
推定スコアも出してくれるし、何でそういうスコアになるかもコメントをくれます。
が、最近はChatGPTが同じことをタダかつ一瞬でやってくれちゃう。
IELTS answersは最初に何回か使って、スコアの傾向が分かったらChatGPTに切り替え。勉強していく中で、たまにIELTS answersに課金して現在地の確認、みたいな方法が良いと思います。
あと、ChatGPTはTask1のグラフとか地図の読み取りのエッセイ添削には使いにくいので(チャートとかの読み取らせ方が分からない。タダで出来るの?)、ある程度IELTS answersに課金した方がいいと思います。
これも大事なのは、書く→直す、のサイクルをガンガン回すこと。
⑤Youtubeのリスニング音源(お役立ち度:★★⭐︎)
Youtubeで「IELTS Listening Practice」とか検索すると、公式問題集にはない問題が出てくる。問題集解き終わっちゃった人におすすめ。
たくさんビデオをポストしているチャンネルを使ったほうが良いと思う。毎度探すのは面倒なので。
大事なのは、トランスクリプトか英語字幕がつく動画を選ぶこと。これがないと、間違えた時に見直せません。
タダの動画だし、著作権もクソもない感じなので、ちょいちょい答えが間違っていたり、IELTSのレベルじゃないような問題が混ざっています。
だから、公式問題集を解いて、「何が普通か」が分かっている人が使ってください。これからやり始めると混乱すると思う。
役に立たない方法
①IELTS用ではない問題集(お役立ち度:★⭐︎⭐︎)
英語の学習って意味では良いですが、IELTSのスコアには直結しない。
文法テキストを頭からやるとか、遠回り極まりないのでやめたほうがいい。
問題を解く中で覚えてください。
ただし、中学生の文法レベルが頭に入っていない場合は、参考書からやりましょう。っていうか、この層にIELTSは早過ぎる。英検とかから行こうね。
②IELTS用の参考書(お役立ち度:★⭐︎⭐︎)
IELTS用の「問題集」ではなく、「参考書」の方(解説メインの本)は、WritingとSpeakingのところでは役に立つと思う。
が、ReadingとListeningでは、書かれている解説をじっくり読むより、問題をどんどん解いたほうが良い。
参考書の巻末には、大体サンプル試験がついているので、それは普通に役に立つ。
③ノート作り(お役立ち度:⭐︎⭐︎⭐︎)
ノート作らなくて良いです。問題集をコピーしてそこに書き込むか、二周目しない人なら問題集に直で書きましょう。
ノート作ってもどうせ読まないし、時間の無駄極まりない。
大事なことは、どんどん解くこと!!
私が使っていたノートは、まとめ用とかではなく、問題の答えとか知らない単語とかを書き殴る用で、使い終わったら捨ててました。読み返さないからね。
④英語系Podcast(お役立ち度:★⭐︎⭐︎)
耳が空いている時に、聞き流す分にはとても良い。が、これを真剣に聞いて、単語を調べるとかはやってもスコアには直結しない。
前に、BBCの6minutes Englishで単語の勉強をしていたけれど、正直それ自体は役に立っていない。
運転中とか散歩中に聞き流すならオッケーだけど、それのために時間を使うのは非効率的。
まとめ
大事なのは、まずは質より量!量をやる!
質は捨てて良いのか?と思われるかもしれませんが、ある程度の量をやっていたら質はついてきます。
直しもセットでやるのが超重要。解きっぱなしはほぼ無意味です。
そして、限られた時間でスコアを上げる必要があるわけですから、IELTSに関係のあることをやりましょう。
ずっとやってると飽きるのは超分かる。なんか楽しそうな英語のテキストとかやりたくなる。
でもそれ、スコアを上げるという意味では役に立たないので!!
とにかく公式問題集を解きまくるのが大事です。脇目を振らない!我慢!!
IELTS受験生の皆さんの成功をお祈りしております。
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