大学院留学 留学先の選び方

イギリス大学院留学

先日、留学を終えて帰国したばかりですが、修論と再試の結果が出ていないので卒業出来るのかまあまあ不安な気持ちな現状です。

もう帰国しちゃっているので、「卒業不可でーす!」とか言われてもどうしようもないのですが。

さて、私の場合はイギリスのUniversity College LondonのEducation(MA)というコースに在籍してました。

この記事では、留学する際の国や大学をどうやって選ぶのかについて書いてみようと思います。

私が出願した大学院

私の出願校と結果は以下の通り。

University of Oxford/ MSc in Education (Cpmperative and International Education)…不合格

University College London/ Education MA…合格→進学

University College London/ Education (Literacy) MA…合格→辞退

University of Edinburgh/ Education MSc…合格→辞退

University of Manchester/ MA International Education…不合格

ただ、これはちょっと受け過ぎなので、三校も受ければ十分かと思います。

実際、マンチェスターの頃には力尽きて、無理やり出願した感じでした。それで不合格なので、あまり意味がないですね。

どの国で留学するか選ぶ

私の場合はイギリスに縛って進学先を選びましたが、これはイギリスに住んだことがあったという理由が大きいです。

もしどの国も平等によく知らない場所なら、国選びから行う必要があります。

メジャーどころはアメリカかイギリス。両方英語圏ですし、著名な大学も多いです。

イギリスの大学院は大体の場合が1年で終わりますが、アメリカは基本的に2年ですね。もちろんコースによります。

英語圏であることを重視するなら、カナダ等も入ってきますかね。

MBAならシンガポールなども入ってくると思いますが、人文系だとあまりイメージはないですね。

ヨーロッパであることを重視するなら、ドイツやスイス、フランス等は大学の数も多い印象。これも学科次第です。英語圏でなくても、コースによっては現地語不要で修了出来ます。

特に、理系やMBAは、英語圏でなくても英語だけで完結するコースが多いイメージがあります。英語圏でない方が、学費は安めになってくる傾向がある、とも思います。このへんは私の印象に過ぎないので、気になる方は自分で調べてみてください。

「大学のコースが英語だったとしても、英語圏ではない国で英語だけで生きていけるのか?」という疑問もあるかと思いますが、生活するだけなら意外と大丈夫です。

都心部は非英語圏でも結構みんな英語を話せます。あと、日常生活で必要なボキャブラリーってそんなに多くない。就職するなら現地語はないと厳しいと思いますが。

ということで、まとめると、

「有名な大学に行きたい」→イギリスかアメリカ

「英語圏に住みたいけれど、節約したい」→欧米以外の英語圏(カナダとかシンガポールとか)

「ヨーロッパに住みたいけれど、節約したい」→ヨーロッパの非英語圏

「1年で終わらせたい」→イギリスかその他の国の1年コースを探す

どの大学で留学するか選ぶ

「どの大学で」と「どの国で」は、逆の順番で決める人も結構いると思います。私の場合は「国→大学」の順番だったので、この順番で書いています。

どの大学か決める指標の一つとしては、「学びたい分野の大学ランキング」があります。私もこれで決めました。

この方法のメリットは、多分大ハズレすることはないということです。「大学ランキングの上位なのに、教育環境がクソ」ということは、日本でも海外でもあまり起こらないです。

デメリットとしては、イギリスの場合だけかもしれませんが、「ランキング上位になる程、学費が高騰していく」ということでしょうか。マジ舐めてんのか?という学費でした。キレそう。

「分野のランキング」と「大学の総合ランキング」が一致していない場合、どちらを優先するのかという問題があります。確実に卒業後にやりたいことが決まっているなら、分野のランキング優先で良いと思いますが、ブレているなら総合ランキング優先かな、と個人的には思います。

例えば、私の場合は、教育学部の1位はUCLですが、やりたいコースがある大学で総合ランキングがより上位なのはOxfordだったので、志望度はOxford>UCLでした。理由は、確実に知名度が違うことと、修了後の進路が固まっていなかったのでとりあえず有名なほうを取りたいと考えたことです。

私の場合は、Oxfordは不合格だったので迷うまでもなかったのですが。笑

「教わりたい教授がいる大学」を指標とする手もありますが、少なくともイギリスの場合は、その教授に習えるとも限らないので要注意です。教授を選べないシステムだったり、教授が別の大学に転職したり、ということが起こりえます。日本だと、大学院は教授で研究室を選ぶシステムなので、最初は変な感じがしました。

大学のキャンパスやホームページの雰囲気、という指標もあるっちゃあります。が、理系は分からないですが、文系はほぼキャンパスに行かずに終わる可能性もあります。ホームページは大体美化されています。

あと、学びたい内容も指標になりますが、あまり限定しない方が良いと思います。というのも、特に文系は、隣接する内容もカバーしているし、研究は結局自分でやるんですよね。

例えば、幼児の教育心理学の勉強をしたい場合、「幼児教育心理学」というコースを持つマイナー大学Aと、「教育心理学」のコースしかない有名大学Bがあるとしたら、私だったらBを選びます。

卒業生の進路も、指標としてはあまりアテにならないと感じます。なぜなら、大学側は(例外的に)超優秀な進路を中心に紹介しがちだからです。笑

大事な指標として、資金面もあります。お金が無限にあるなら良いんですが、資金がタイトな場合は、学費が安いエリアを選んだり、学費無料にしてくれる大学を選んだりする必要があります。

私は「奨学金出るやろ」という謎の自信を持って、学費がスーパー高い大学に進学しましたが、意外と奨学金はもらえません! 泣

大学によっては、成績優秀者は合格時に学費免除の確約がもらえる場合もあるらしいです。こういう大学なら、私だったら、ランキングで多少見劣りしても進学すると思います。というのも、学費免除や奨学金は、履歴書でかなりプラスになるので、ランキング分を挽回してくれると考えられるからです。

最後に、大学のある場所という指標もあります。まあ、格別な事情がなければ、「国の中のどこに住むか」ということはあまり限定しない方が良いような気もしますが。

土地勘がない国なら、どこでも「住めば都」だと思います。どうせ他のエリアを知らないので。笑

どのコースで学ぶか選ぶ

大体の勉強したい分野は決まっていると思いますが、大きな大学だったり、その分野に力を入れていたりすると、細分化していることも多々あります。

個人的には、終了後の進路が固まっているわけではないなら、幅広い分野を選んでおくことを推奨しますね。実際、自分が進学したコースもEducationだったので、教育学全般です。

理由としては、就活の時にコースと業務の一貫性を説明しやすいことが挙げられます。あとは、限定的なコースを選んで、それが予想していた学問内容と大きく違った時のダメージがデカい。

大学のHPが主な情報源になります。見るべきポイントは、

⚫︎各コースで取れる授業のシラバス

⚫︎所属する教授の専門

⚫︎類似する他のコースがある場合は、相違点

⚫︎修了生の修論テーマ

などになるかと思います。

「各コースで取れる授業のシラバス」は、見れるのならその授業のReading Listを確認すると良いですね。

「所属する教授の専門」は、その教授の名前をググりましょう。研究者プロフィールが出てくるはずです。マンモス校だとその教授のもとで学べない可能性もかなりありますが、コースの傾向自体は分かるはず。

HP以外の情報源だと、修了生や在校生をSNS等で見つけてコンタクトを取る、という方法もあります。海外大生は大体LinkedInのアカウントを持っているイメージなので、そちらで探したら見つかりそう。

オープンキャンパス的なイベントで在校生を見つけるのは難しそう。マンモス校だと生徒も多いですから。

大学院修了後に何をしたいのか、ということをよく考えたうえで選択すること推奨です。私は日本の大学院ではかなり限定的な学科に進んだため、その学科が想定するキャリアのルートを外れ始めた時、結構厄介でした。

逆に「Education」ぐらいざっくりした学部だと、何とでも言えるので便利です。

大学選びのポイント

何を大事にするかはもちろん人によりますが、個人的に大事だなと思うポイントは、

(1) 資金面(奨学金を含む)

(2) ランキング(特にイギリス)

の二つかと思います。

「(1) 資金面」は、これが賄えないと、「合格したのに結局進学できない」ということが発生してツラい。外部の奨学金は、分野によってはマジで取れないので、無いものだと考えた方が良さそう。

「(2) ランキング」ですが、これは結局、生徒層とランキングが一致しているということです。特にイギリス。

自分が鋼の意志を持っていても、あんまり優秀とは言い難い生徒に囲まれて勉強するのって結構難しいですよ。

問題は、イギリスだと大体「(1) 資金面」と「(2) ランキング」が相反しているところです。つまり、ランキングが高いほど学費も高い。

だから、「同程度の大学に複数合格した場合、資金の安い方を選ぶ」ぐらいしか打つ手はないかなという気もします。

おしまい。

Follow me!

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました