イギリスの大学院に留学することの良し悪しは置いておいて、なんで私がそういう選択をしたかについて、紹介したいと思います。ちなみに、イギリスの大学院に進学しようと思った時点では、教員歴約5年・日本で修士号取得済み・独身アラサーでした。
理由1 海外に関する仕事ができそう
日本の大学院の修士号はすでに持っていたんですが、「教育学×日本の大学院」では海外に絡む仕事には全く役に立ちません。日本で大学院に進学した当時は、海外関係の仕事は考えていなかったので、そういうことを視野に入れた進路ではなかったんですよね。これが別の専門分野だったら話は違ったかもしれません。とにかく私の場合は、すでに持っている学位では海外進出の機会はない、と考えました。
ただ、「海外で働きたい」「海外関係のキャリアに進みたい」ということを最優先に考えるなら、イギリスの大学院で教育学は悪手です。海外就職とか、外資系就職を最大の目標にして院に進むなら、理系(コンピューターサイエンスとかエンジニアリングとか)とか、会計とか、「言語にあまり左右されない専門性」を身につけるタイプの学問が良いはずです。
私は、本気で理数関係が嫌いなので一生選ばない(選べない)です。来世で挑戦したい分野ですね…。
私の場合、教育学だと海外系の就職はかなり限定されるのは承知の上で、今までの職歴・学歴を生かしながらキャリアをスライドさせられる可能性に賭けました。
理由2 世界の大学ランキングを参照した
賛否があるだろうと思いますが、大学ランキングと大学の教育の質は概ね一致しているというのが私の意見です。これは日本の大学でもそうだと思っています。なぜなら、特別なこだわりを持たない大半の学生が大学ランキングで進学先を決めているため、結局上位校に賢い生徒が集まるからです。
「勉強は自分でやるものだから、周りの生徒のレベルは関係ない!」とは思わない方が良いです、本当に。結局、授業は生徒のレベルの平均にあわせてやるしかないものなので、生徒のレベルが低いと授業のレベルも下がります。教員経験者だからそのへんはいくらでも語れますが、話が逸れるのでまた今度。
The Higher EducationとかQSいうサイトなどが世界の大学ランキングを出しています。ググればタダで見られます。このランキングを見る限り、上位はほぼアメリカかイギリスです。
私の場合は教育学志望だったので、教育学部に絞ったランキングでも確認しました。1位と2位がアメリカで、3位がイギリスのOxfordですね。
受験の準備を考えると、いろんな国の院試を受けるのは避けたいので、イギリスかアメリカの一カ国に絞って何校か受けるのがベストという結論に至りました。アメリカにしなかったのは、アメリカに行ったことがない+ヨーロッパが好き、という個人的な理由が占めるところが大半です。
この「大学ランキングを参照する」という方法ですが、当時はそれがベストだと思ってました。が、キャリア・人生プラン次第では、この方法が最良ではないパターンもあると最近気づきました。この記事はあくまで「当時の私がイギリスの院を選んだ理由」なので、省略しますけれど、別の記事でそのうち書こうかなと思います。
「海外の大学院の事情をよく知らない、とりあえず海外で進学したい、可能性を広げておきたい」という場合は、ランキングの参照で良いんじゃないかと思います。
理由3 一年間で修了できる
イギリスの大学院の大きな特徴は、一年間で修了できることです。今調べてみたら、アメリカは大学によっていろいろ仕組みが異なるので、一年で修了できるところもあるようですし、二年かけることもあるみたいです。イギリスは通学フルタイムで通う場合は基本的に一年間です。
一年間で修了できる最大のメリットは、お金の節約です。二年間通っていたら、学費もかかるしその間の生活費もかかります。しかも、学生の間はフルタイムでは働けないから、収入減の期間もマシマシになります。
時間の節約ができるのも大きいです。大学院留学を目指した時点でアラサーだったので、そこから二年間もかけて修士号を取りにいくと、歳をくって仕方がないんです。キャリアチェンジを視野に入れていたので、就職を考えると、卒業時の年齢は一歳でも若い方が良いと考えました。
しかも私の場合は、日本で修士号をすでに取っていたので、研究の基本とかは分かっている(と思っていた)んですよね。理系なら「どれだけ頑張っても長い時間を要する実験」とかがあるかもしれませんが、文系は本人の頑張りでコントロールできる部分も大きいです。
以上の理由で、私の場合は最初からイギリス一択で進学先を選びました。イギリスの大学院に留学している日本人も多いので、ブログやら(旧)ツイッターやらYouTubeやらで、情報もかなり集めやすいです。この選び方がベストかは賛否両論あると思います。私も今なら自分で反論できるポイントがいくらかあります。が、当時の私のリアルな大学選びの方法を伝えることができたので、良しとしておきましょう。
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